この時期中学3年生の受験生は模試を重ねてそろそろ志望校を決める頃でしょうか?
大体自分の偏差値から行けそうな高校を決めるかとは思いますが、それ以前に普通科か職業科かという大きな二択がありますよね。
若き日の檸檬(@mamalemonbomb)は、普通科と商業科で直前まで迷ってましたよ(笑)
ちなみに職業高校(職業科)には商業以外にも工業、農業、水産、家庭科、看護、情報、福祉、美術等いろんなジャンルがあります。
(名称は各高校によって違いがあります。)
そういえば美術が得意な方だったのでデザイン科もいいなと思ってました♪(聞かれてない)
でも私は商業高校もデザイン科も男子が少ないという理由で選びませんでした。
今から思えば親に金銭上の理由で大学進学は無理だと何度も言われていたので普通科なんて選択はあり得ないはずなのに(笑)
夏期講習の件といい親不孝なことをしたと今更ながら反省しております…。
しかし自分の子供も含め、これから進学する子たちにはそんな不純な動機ではなく将来の夢に直結するような理由で高校は選んで欲しいです。
それが自分の未来のためにも一番いいと思いますよ!
とはいえ一度しかない青春・高校生活は楽しく過ごさなくては意味がありません。
そういう点では中3の私の選択も間違いではありませんでしたけどね♡
目次
普通科と職業科の割合は?卒業後の進路は就職以外も選択可能
大多数が普通科進学なのは将来の夢が決まってないから
職業高校と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
もしかしたら普通科に比べて偏差値が低いとか思ってないでしょうか。
しかし人気の職業高校は偏差値50後半の学部もありますし、50を下回ったとしても45くらいは必要な高校が多いです。
地域によるかもしれませんが、決して勉強せずに楽して合格するわけではありません。
うちの近所ではやはり50前後の高校が多いですし、平均くらいの成績はキープできるよう日頃から勉強はしておきたいですね。
勉強が苦手、かといって将来の夢もない子はとりあえず普通科に進学しがちです。
まだ15歳、たしかに将来の夢がなくても全然おかしいことではありません。
そのため文部科学省の学校基本調査によれば2018年度の専門高校に在籍した生徒の割合は全体の18・3%でした。
ここ10年はほぼ横ばい、普通科と職業科は大体8:2の割合になりますね。
安易な普通科進学は卒業後の就職先に困る?
まだやりたいことも見つからないし、大学に進学するつもりもないけどとりあえず普通科。
高校生活を送る中で目標が見つかればいいのですが、なんとなく時が過ぎて結局卒業後は即就職となった場合は少々心配な面もあります。
学歴が大卒の子たちと比べたら給与面や待遇面で魅力的な会社が少ないのはしょうがないのですが、それだけでなくせっかく就職したのに続かないケースが多いのです!
これは子供を早く追い出したい親としても気を揉むところ。
部活に恋愛に楽しく過ごした3年間から人に頭を下げまくったり単調な作業をこなすつまらない日々がいきなり始まるわけですから無理もありませんが…。
せめてバイトで働くことの大変さを少しでも学んでいれば大丈夫かもしれませんが最近はバイト禁止の高校も多いですよね。
専門学校に進学する子も多いですが、通う期間が短いとはいえ学費は私立大学に匹敵するほど高額です。
その点最初から職業科に進学していれば専門的な内容を学んでいますし資格取得もできていて、仕事への抵抗が少ないどころかやりがいを感じられるかもしれません。
スムーズに就職できて迅速な自立が可能なんてコスパ最高です!
もちろん無理に勧めることはできませんが、興味のある分野があれば是非検討してみて欲しいと思います。
職業科高校でも大学進学可能?一般受験は不利になることも
ちなみに卒業後の進路は学科ごとに異なりますが、全体でみると約半数が就職します。
短大・4年制大学に進学が2割強、専門学校に進学も同じく2割強です。
近年IT社会が進んだり、産業界で求められる技術が高度化したため進学してさらに深い知識を身に付けようとする生徒が多くなっているのかもしれません。
職業科高校でも大学進学は可能ですが、多くは指定校推薦やAO入試になると思います。
どうしても行きたい大学があって、一般入試でしか受験できない場合には職業科は普通科より科目を削られているためどうしても不利になってしまいます。
この点はデメリットと言えるでしょう。
指定校推薦であればどのような大学があるのか、AO入試であれば小論文、面接対策等はしてもらえるのかなども事前に調べておきたいところです。
職業科高校の特徴とメリット
資格取得を強力にサポートしてもらえて就職に有利
資格取得は一生誇れるライセンスを手に入れるだけではなく、合格することで得られる達成感が更にチャレンジ精神を育みます。
つまりどんどんステップアップに繋がるので何事にも前向きに取り組めるようになります。
職業高校は資格取得をサポートしてくれる最適の機関です。
まずはスモールステップの目標達成でやる気を出させることから始まり、複数の先生によるチームティーチングなども行われます。
更に個々の理解力に応じて少人数制の授業をほらいてくれたりきめ細かい指導も可能で、このような特徴が「手に職をつけるなら職業科高校」と言われる所以です。
地域社会との連携や総合的学習によりコミュニケーション力もつく
職業科高校は学祭をはじめ、地域の人々との交流を推進しています。
一例として商業科の場合は生徒が講師役となり地域のご高齢の方対象にパソコン教室を実施したりする高校もあります。
これは生徒がパソコン操作を教えるだけでなく、逆に地域の方から接客マナーを教わることにもなるため一石二鳥です。
社会に出てから必要となる重要なことを学ぶと同時に心豊かな人間の育成にも繋がります。
普通科ではやはり主に勉強するだけの日々ですから、職業高校は深いな~と思います。
総合的な学習の時間で社会人として働く心の準備が可能
商業科にはSL(Social Learning)という総合的な学習の時間があります。
高校を卒業して社会人になればもう年齢は関係ありません。
自分の頭で考え自分の意見をしっかり表現することが求められます。
これが厳しくてすぐ辞めてしまう子も多いことは前述のとおり…。
SLとは教科の枠にとらわれない、知識の詰め込みではない授業です。
グループワークを通じてコミュニケーション能力を高め、どのような進路に進んでも自分らしさを表現できることを目的としています。
これも普通科では学べない職業科の魅力♡
商業科高校の学費と必要な費用はいくら?
制服等一式の他に電卓とパソコンはほぼ必須
高校の授業料や入学費用は普通科の場合と特に変わらないかと思います。
授業料は年額118800円ですが、現在「高等学校等就学支援金制度」により国が負担する制度が適用されています。
他はPTA会費、後援会費、生徒会費、修学旅行積立金などですが大きい差が出るのは修学旅行の行き先によりますね。
行き先が国内で、公立であれば全部で年間15万円程度かと思われます。
入学費用に関しては電車通学か自転車か、細かいことで言えば冬のコートを買う買わないとか(笑)
まあ人によって違いはありますが15~20万円もあれば大丈夫かな?
宜しければ以前の記事を参考にしてください。
ただ、専門的なことを学ぶのと資格取得のため(高い)電卓やパソコンがほぼ必須のようです。
これだけはちょっと高額な出費になりますが、トータルで考えたらコスパは最高なので頑張って捻出してあげたいですね!
商業科で取得できる使える資格と検定費用
商業科で取得できる資格は下記のようなものがあります。
・簿記検定(全商・日商)
・情報処理検定
・販売士検定
・珠算・電卓実務検定
・ビジネス文書実務検定
・ビジネスコミュニケーション検定
検定費用はどれも数千円程度なのでそれほど高額にはならないかと思います。
普通科に進んだとしても英語検定や数学検定はあったほうが有利ですし、受験生にもなると模試がラッシュですからね…。
資格も無駄に数だけあってもマイナスイメージに捉えられることもありますので、実際必要になりそうなもの厳選して取得することをおすすめします。
職業科高校は最短で社会に出るため必要なことを教えてくれる有意義な学びの場です。
それ故授業についていくのも大変かもしれませんが自分の未来のため、親は子育ても仕上げだと思ってもうひと踏ん張り頑張りましょう!
膨大な教育費を少しでも減らすべく
あなたも在宅で副収入を稼いでみませんか?