先日職業高校シリーズを書き始めた檸檬(@mamalemonbomb)です!
職業高校(職業科)には商業、工業、農業、水産、家庭科、看護、情報、福祉、美術等いろんなジャンルがあります。
商業高校にスポットをあてた記事はこちらをご覧ください。
そもそも普通科と職業科はどんなところが違うのか等、基本的なことも書いてありますので参考にしていただければ何よりです。
農業高校はこちらをどうぞ!
今日は勉強嫌いの息子さんがいたら是非オススメしたい工業高校を解説します♡
高卒で就職を考えているなら工業高校は特におすすめです!
目次
工業高校の特徴やメリット・デメリット
偏差値が低いからヤンキーが多いって本当?
工業高校は男子が多く、偏差値的にはさほど高くないためか素行の悪い生徒が多いのではないかという不安がありますよね。
しかしうちの近所の工業高校は偏差値は学科によりますが45~52くらいでそこまで低いとも思いません。
そして就職率の良さこそよく耳にするものの、悪い噂もこれといって入ってこないです。
ガラスを割ったりバイクで走り回ったりするようなヤンキーは昭和で絶滅したのでしょうね。
それに工業高校は取り扱いを間違うと危険な機械を使った実習も多いですし、教師も生徒にケガをさせないため真剣に説明する必要があります。
まあ簡単に言えばヤンチャな生徒たちの統率を取るため教師もそれなりの人材がいるはず(笑)
個人的意見としては偏差値が底辺の普通科の方がヤンチャ率が高くて、工業高校の方が真面目な生徒が多いような気がします。
不安な方は先輩ママさんからの口コミが一番参考になると思うのでリサーチしたり、高校見学で雰囲気を確かめてみることをオススメします!
男子が多いのは事実で、学科(クラス)によっては女子は2~3人しかいないなんてことも…。
工業高校でも建築科やデザイン関係を学ぶ学科は比較的女子が多いです。
そのためこれらの学科は倍率も高くなるかもしれません。
このように上記のような偏見にも似たイメージと男女比の偏りが工業高校のデメリットと言えるかもしれません。
「手に職」な工業高校で学べる学科
機械科
工業といえば機械科ですよね!(なんとなく)
その名の通り機械の仕組みや作り方、その技術や知識などを学びます。
実験や実習も多いので、高校見学の際には是非体験してみてください。
男子が大好きな自動車工学もこちらに含まれるでしょうか?
私の地元の工業高校では独立して自動車学科がありました。
興味のある子にはとてもオススメな学科ですよね♡
電気科
就職だけでなく日常生活にも役立ちそうな電気科!(希望的観測)
家電とかチャチャッと直してくれる旦那様は奥さんに感謝されることでしょう(笑)
電気工事やプログラミングの実習をしたり電気の製図法などを学びます。
中学校の理科でも直流とか交流とか基本的なことは授業でやると思いますが、この分野が得意な子には向いているかもしれませんね。
一例として発電機やスピーカーを製作したり、電気を活かして地域貢献に繋げるなどの研究や発表も電気科の頑張りどころです。
建築科
もう響きだけでカッコいい建築科!(個人的感想)
ここで学ぶ主な項目といえばやはりCAD、コンピュータによる製図です。
木造・鉄骨造・RC造の図面の描き方を学びます。
CADは多くの会社で求められる資格なので学んでおいて損はないですね!
測量や木工組立・模型製作等の男子が好きそうな実習もありますが、建築物の構造や保守・防災に関することや建築の歴史・法律等を学んだり知識も必要となる学科です。
そのため他の学科に比べて偏差値が高めの場合が多いかも?
デザイン科は独立している場合と建築科の一環として学ぶ場合がありますが、前者であれば女子に人気のため男女比が逆転しているかもしれません。
まずは高校見学へ!工業高校の体験授業を受けた某少年の生の声
ちなみにブロ友さんの御子息が今年高校受験で、ちょうど職業高校を視野に入れておられるとのこと。
是非レポを!とお願いしたところ先日高校見学に行った際の感想を記事にしてくれました♡
前半は農業高校、後半は工業高校について書かれており、進路に揺れる気持ちもリアルですね(笑)
他にも御子息の受験記録の記事があり、とても参考になりますので是非ご覧ください。
高校見学の内容にもよりますが、選べるのであれば予め自分がどんな体験授業をしたいか考えておくといいみたいですね。
そして結論として工業高校は就職先に困らない、かつ大企業が多い!
子を想う母親目線で気になるポイントはしっかり書かれているところがさすがです♡
工業高校のメリットはここに尽きますが、もう少し深く解説していきましょう。
資格取得で即戦力になれる工業高校
工業高校で取得できる資格
危険物取扱者試験
危険物取扱者試験は危険物の区分によって「乙種」と「丙種」と「甲種」の3種類になります。
最も就職に有利で取得しやすいのが「乙種」です。
乙1類~乙6類までありますが「乙種4類」で扱う危険物が最も一般的なので、とりあえずこれだけ持っていればOKです。
ガソリンンスタンドでバイトするなら時給が優遇されますよ(笑)
試験もマークシート方式なので問題集をしっかりやってれば受かりやすい!
機械加工技能士(普通旋盤作業)
機械加工技能士とは旋盤やフライス盤などの工作機械で指定された物を製作する試験です。
実技試験の範囲は多岐に渡っており、普通旋盤作業の他にも数値制御旋盤作業・フライス盤作業・数値制御フライス盤作業・ボール盤作業・平面研削盤作業・タレット旋盤作業…。
まあ他にも多数の項目があります。
実践的かつ現場よりの仕事なので高卒で就職予定の方には是非オススメしたい資格です。
ガス溶接技能者
ガス溶接技能者は自動車業界や工作機械メーカーなどの就職に有利になる資格です。
機械科であれば授業の一環で実習があるので身に付きやすく、溶接器具の使い方や元栓の締め方などを実演する試験になります。
とはいえ講習メインなのでほとんど合格できるんだとか…。
ボイラー技士
ボイラー技士とは、建物の空調設備などのボイラーを操作するために必須の資格です。
2級・1級・特級の3種類に分かれていて取得しやすいのは2級です。
ボイラーはさまざまな施設で使われていますし、ビルメンテナンスや設備管理の仕事につく際にも重要視されます。
取得しておけば転職やキャリアアップの際に有利になる可能性がありますね。
電気工事士
電気工事士は建物の電気設備を工事するために必要になる資格です。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の2種類があり、出来る工事の範囲に違いがあります。
より多くの作業が出来る第一種電気工事士の方が難易度は高くなります。
この資格は取得しているだけで仕事に結び付く数少ない人気の資格です。
そのため電気科に限らず多くの生徒が受験しますし難易度もそこそこあります。
こちらも高卒で就職するなら是非取得しておきたい資格ですが、実技より筆記試験の方が難しいため勉強はしっかりして臨みましょう!
製図検定
製図検定は機械設計の仕事をするなら持っていて当然とされる資格です。
現在はCADを使ってパソコンで製図をするのが一般的ですが、仕事の打ち合わせ等で手書きで簡単な図面を書くことも求められます。
エンジニアを目指すのであれば積極的に取得したい資格と言われています。
試験内容は制限時間内に手書きで図面を作成する試験になります。
CAD利用技術者試験
CAD利用技術者試験はパソコンを使って製図をするソフトであるCADの使い方を学べる資格です。
CADシステムの基本的な知識から実技の方法まで一通り身に付ける2次元CADは知名度が高いので就職前に取得しておくとアピールしやすくなるでしょう。
最近は3次元CADを扱える技術者の需要が増加していますがどの業界でもまだ人材は不足しているのでいずれはこちらも取得してスキルアップに努めましょう。
まとめ
工業高校で取得できる資格は他にもいろいろありますが主なものだけピックアップしました。
これだけでもなんとなく工業高校が就職に強いということは伝わったでしょうか?
高卒→就職だとコスパも最高ですが、資格取得のための受験料や参考書(問題集)は取れば取るだけ必要です。
そこまで高額にはならないかと思いますが数万円の出費は準備しておきましょう。
難しい資格だと参考書も1万円以上したりしますので、念のため…。
高校生活はたった3年間ですが専門的なことを一通り学び、即戦力になりうるのであれば企業に求められる存在に成長できているはずです。
高校が資格取得を全力で支援してくれるのも職業高校におけるメリットです。
期待に応えられるように、そして何より自分の将来のために頑張ってくださいね!
工業高校の就職先は?
高卒で大企業に就職するには
前述のような理由で工業高校の生徒は就職希望であればほぼ100%内定がもらえるといわれています。
大企業からも求人がありますが、こちらは全ての生徒が行けるわけではありません。
求人を選べるのはやはり成績順!
更に部活動や欠席日数なども考慮されますが成績の方が重要視されます。
しかし元々勉強ができる子たちの大多数は普通科の進学校に行くため、頑張って勉強すれば工業高校で上位の成績を取ることは難しくないはずです。
勉強が嫌いで工業高校に進学したとしても別に構わないと思います。
在学中に将来の夢が見つかったり、目標ができれば人は変われるものです。
周りの意見に流されず自分の意思を大切に進路は選んでくださいね!
工業高校の就職率と仕事内容
肉体労働系の現場の作業員よりは生産現場の技能職が多いかと思われます。
具体的に挙げると図面を書いたり機器のメンテナンス等の技術的な仕事ですね。
女子だとデスクワークや軽作業だったり、専門を生かした就職は少ないかもしれません。
もちろんCMで流れているような建設会社等の第一線で現場にも出たりしてバリバリ働く女性もいるにはいますがやる気と体力は必須ですよね!
デザイン系であればそれに関わる会社からの求人もあるのですが、女子の場合は工業高校に行く目的がはっきりしていないなら普通科でもいいのでは…と個人的には思います。
男子の場合も給与面や昇進を重視するなら推薦で大学進学することをおすすめします。
一般受験は難しいですが他の職業科と同じく優秀な成績の子には推薦の道も用意されています。
ちなみに高校によりますが70%くらいが就職で大学進学は15%、専門学校が15%といった割合で考えてもらえば良いかと思います。
課長クラスより上の出世や研究・開発部門で活躍したいなら現実問題学歴が関係してきます。
まだ15歳くらいの子供たちにはピンとこない話かもしれませんが、機会があれば親子で話し合ってみるのもいいかと思います。
上を見ればきりがないので、まずは安定した収入を得るには好きな仕事、資格があればなおさら良いと考えた時工業高校はとても魅力的に感じます♡
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