次男のセンター試験申込み確認ハガキが届き、自宅電話番号が間違っていたことが発覚してやるせない気持ちの檸檬(@mamalemonbomb)です。
一般受験みたいに補欠合格の連絡が来るわけじゃなし、携帯電話の番号は合っているのでよっぽど必要ないかと思いつつ念のため訂正届けを出しました。
くだらないことで簡易書留代404円の損失です。
ただし受験科目等、重大な間違いがあった場合は訂正届けは11/5消印有効なので急いでくださいね!
センター試験は来年度から大学入学共通テストと名称を変え内容も変わります。
しかし以前から噂されていたように、やはり問題点が多く延期の動きが出ているようです。
一体どういうことなのか説明していきましょう!
目次
大学入学共通テストの大きな変更点は英語
2021年からセンター試験は大学入学共通テストに移行
センター試験は1990年に始まり、マークシート方式でありながらも考えさせる設問があることで評価が高く現在まで継続されてきました。
しかし国としては今後の社会では知識の量だけではなく、自ら問題を発見したり答えを生み出す力が重要になるという考えのようです。
そのため現行のセンター試験は廃止して思考力や判断力、表現力をより重視した「大学入学共通テスト」という名の新しいテストに変更することが決まりました。
民間英語検定導入はTOEICが撤退!最終的に6団体7種類に決定
全ての教科において変更されますが、最も変更が大きく注目されているのは英語です。
マークシート方式も当面は残るのですが、民間の検定試験の成績を入試に使用する試みが始まります。
文科省は今までセンター試験で重視していた「読む」と「聴く」に加えて「話す」と「書く」も評価していきたい方向です。
しかし参加予定だったTOEICは責任を持った対応が困難との理由で参加を取り下げました。
これにより最終的に6団体7種類から選択し、最大2回分を大学入試センターに登録することになります。
英語民間試験導入の大学の参加率
今のところ全ての大学が導入するわけではなく全体では半数程度の52.5%に留まっているようです。
国立大学77校(93.9%)
公立大71校(78%)
私立大学335校(57.1%)
短大78校(25.3%)
しかし国立大学はほとんどが参加表明していますね。
やはりこれから受験する方は新制度に対応していく必要がありそうです。
大学入学共通テストの問題点
民間英語検定導入はややこしく公平さに欠ける
前述のように受験生の共通IDで大学に提供される成績は高校3年生時における最大2回分。
原則として高校2年生までに受けていてもまた受け直さないといけません。
そして異なる試験に関しては、語学能力を測る指標CEFR(セファール)で比較し6段階に分けられますがその成績の活用方法は「各大学の判断」なのです。
受験生側にはよく分からないですよね…。
現在も日程や会場など多くが未定のため、受験計画を立てられないなど大混乱している模様です。
民間英語検定の受験料はいくら?教育格差と増える負担
大学入学共通テストで導入される英語民間試験は下記の7種類です。
ケンブリッジ英語検定 | 超難しい。 9720円~25380円(事務手数料別) |
---|---|
英検 | (従来型) 1級9500円・準1級7600円・2級6500円・2級(準会場)5500円 (新型CBT) 準1級9800円・2級7500円 |
GTEC | 中高生向け。 9900円(証明書代金別) |
IELTS(アイエルツ) | 留学向け。 25380円 |
TEAP(紙) | 15000円 |
TEAP CBT(コンピューター) | 6000円/15000円 |
TOEFL iBT | 留学向け。US$235 |
安くても5000円以上、高ければ2万5000円以上します!
高校3年時の2回が反映するということは最低1万円以上かかりますよね。
でも希望の大学に合格するために「お金さえあれば」きっといろいろ受けますよね?
こんな感じで教育格差が生まれるわけです。
民間試験における試験会場の不公平
次に民間試験導入で受験会場についても問題が発生します。
最も有名な英検では約260会場あるものの、それでも全国をカバーしているわけではありません。
僻地や離島にも高校生はいるわけですから、本番の入試以外にも長距離の移動を強いられることになるのは時間的にも金銭的にも不公平ではないでしょうか。
そして従来のセンター試験では一切の不正や不公平がないように監督マニュアルが相当厳格に定められていました。
監督が女性教員であれば靴の音が影響しないようハイヒールが禁止されていたり、かなり細かい点にまで気が配られているそうです。
今までと同じレベルの対応を、全国各地の民間試験がこぞってできるものなのでしょうか?
細かいことを言うようですが大学受験はたった1点が合否を分けるということを文科省の方には忘れないで欲しいです。
「身の丈」発言が英語民間試験延期の原因に?
萩生田光一文科相の失言騒動
「身の丈」とは「身の丈を知る」、もしくは「身の程を知る」ということわざを意味します。
自分の地位や能力をわきまえるというようなことですが、いい意味で使われることもあればちょっと嫌味に聞こえてしまう場合もあるようです。
これをやってしまったのが萩生田文科相。
テレビ番組で英語民間試験の不公平感について問われたところ「予備校に通っている子はずるいのと同じ」と反論しました。
これがよろしくないのは予備校(塾)は必要のある家庭が希望して行くものなのに、民間英語検定は大学入試において必須で受けさせられる予定なのです。
これを同列で語るのには無理があるというか理解が足りないですよね。
日本国憲法や教育基本法の該当部分を読んでいないとしか思えず、大臣としての適性を疑うと各方面で取り上げられる騒ぎになってしまいました。
英語検定導入延期決定で安心と困惑の声
来年度まですでに半年を切り、本来なら今月1日には受験に必要な共通IDの手続きが始まる予定でした。
しかし今回の騒動もあり来年4月からの実施は難しいと判断、大学入学共通テストの民間英語検定の導入は延期の方針が固められました。
既に準備を進めていた現在の高校2年生と高校や予備校側は振り回される形となり、一部不満の声も出ているようです。
中止ではなく文科省は5年後の実施を考えているようですが、どちらにせよ安心して受験できる仕組みをしっかりと構築してほしいと思います。
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