低所得子だくさん家庭ゆえ、あらゆる奨学金や補助金制度に詳しくなってきた関東地方在住の主婦です。今まさに大学生向けの奨学金の予約採用募集時期なのですが…。
実は高校生でも奨学金が借りられることご存知ですか?
私は長男が県立高校に通っている時は知らなかったです。次男が私立高校に入学することになって、高額な授業料に困りいろいろ調べているうちに初めて知りました。
私立高校に通う生徒がいる家庭には、所得によって補助金があるとはいえ振り込まれるのは年度末。
県立高校が不合格だった場合など、貯金もない状態で私立高校に通うとなると一旦先払いするのも困難なので奨学金が借りられて本当に助かりました。
4月にこういったお金関係のお知らせを持ち帰ると思いますので注意しててくださいね!
ただ高校生向けの奨学金は窓口が県になりますので、お住まいの地域によって申請方法や金額が若干異なるようです。そのため具体的にお考えの方は県のHPを参考にしてくださいね。
当ブログでは我が家はこんな感じだったよ!というのを簡単に書き記しておこうと思います。
目次
対象になる?ならない?重要なのは所得基準
奨学金の対象となる生徒
・高等学校に在学している生徒
・保護者が県内に居住している生徒
・品行方正で学習意欲がある生徒
・経済的理由で就学が困難である生徒
奨学金を借りるための所得基準
奨学金の貸与を受けるために我が県では世帯の市町村民税所得割額が基準額以下である必要があります。これもお住まいの県のHPを参考にしてください。
申請者が多数の場合は基準額以下であっても貸与を受けられないことがあるそうです。低所得家庭から優先されるとしたら我が家はまず大丈夫ですけどね!
申請に必要な書類と貸与額
提出書類は早めの準備を
市役所に取りに行くものもあるため、早めに準備しておきましょう。
・学校からもらった申請書類
・世帯全員が記載された住民票
・保護者全員の課税証明書
・その他必要と認められる書類
考えられるものとしては戸籍謄本、印鑑証明、運転免許証や保険証、学生証のコピー等。
貸与額は選択可能
参考までに我が県の場合です。好きな額を選択できるようになっています。入学一時金を含め最高額を3年間借りると県立なら総額100万円、私立なら169万円になりますね。
ただし申請は1年ごとです。
月額奨学金 | 入学一時金 | |
国公立高等学校等 | (1)1万5千円/月 (2)2万円/月 (3)2万5千円/月 | (1)5万円 (2)10万円 |
私立高等学校等 | (1)2万円/月 (2)3万円/月 (3)4万円/月 | (1)10万円(2)25万円 |
奨学金は将来必ず返還する必要がありますので適切な貸与金額を選択してくださいね!
高等学校奨学金制度は利用すべき?メリットとデメリット
公立(県立高校)なら不要?貸与額はなるべく抑える
なかなかの低所得家計の我が家が最初気づかなかったように、県立高校なら敢えて借りる必要はないかもしれません。
授業料は無償化の恩恵が受けられると思います。
そして長男の場合は遠方の高校じゃなかったため交通費もそこまでかからず、中学校時代とは一転してお金のかからない文化部だったため部活動費も全然かかりませんでした。
2年生の時はバイトもしていましたのでお小遣いをあげていない時期もありました。
そのため多額な出費といえばまずは高校入学時の費用ですが、これは祖父母や親戚からお祝いがいただけたりするご家庭はなんとか用意できそうな額ですね。
その他は修学旅行の積み立てがメインの学校納入費年間15万円弱でした。
ちなみに修学旅行は2年生で行くので3年生になると積み立てはなくなりました。しかし代わりに模試が増えるためやっぱり10万円以上払ってる計算になり、それほど家計が楽になった記憶はありません(笑)
メリットは無利息でマイペースに返済できること
つまり上記にあてはまらない、交通費や部活動費がかかる場合は利用してもいいかもしれません。
そして県立高校もある程度補習はあると思いますが私立高校ほど充実していないので予備校に行きたがる子も多いかもしれません。大学進学希望するなら貯金がないと受験料の準備も大変かもしれませんね。
繰り返しになりますが高校生向けの奨学金には利息はかかりません。
何か不測の事態が起きた時に慌てて金利の高いローンを利用するくらいなら、あらかじめ借りておいて使わなければ繰り上げ返済すればいいという考え方もあります。もちろん所得基準をクリアしていないといけませんが、大学と違い成績基準もないので利用しやすいですよね。
もちろん無利息なのは銀行との契約どおりに返還する場合に限りますので無理ない範囲の利用にとどめ、しっかりした返済計画を立てましょう。
デメリットは奨学金の名義は本人
メリットを記載したことで困ってるご家庭の方の助けになれば幸いですが、安易な利用は控えていただきたい理由も記載します。
まず、無利子とはいえ貸与=借金なのです。そして返済は親がしてあげるにしても奨学金はお子様が名義になりますので、まだ15歳でやっと大人の階段を上りかけた子に早くもお金を借りることを体験させなくてはいけません。
というのも我が県の場合は審査が通れば平日学校を遅刻もしくは早退させて銀行の窓口で契約手続きに足を運ばなければいけませんでした。
その場で子供本人が署名・捺印もさせられるのです。
大金を借りるのですから当たり前なのですが、親としてはちょっと申し訳ない気持ちになりました…。
奨学金貸与までの流れと返済について
初年度の貸与までの一連の流れ
4月に高校から募集案内→5月上旬提出→6月上旬審査結果通知→銀行窓口で契約→最短6月下旬に振込
あらかじめ振込日が決まっているため、銀行の窓口に行くのが遅れればその分振り込まれるのも半月くらい遅れるというシステムでした。
たしか8月くらいまでに手続きを完了させないと無効になってしまうはずです。忘れないようにしてくださいね。
奨学金継続の申し込み手続き
銀行に行くのは初年度の手続きのみです。
2年生、3年生時は継続願の書類を郵送するだけでOKです。後日契約書に印紙を貼って返送すれば振り込まれますが、これも手続きが遅れれば振込みも遅れます。何事も早めに行動しましょう。
お金がなくても私立高校、私立大学には行ける
中学3年生時点での奨学金募集
この記事を書くにあたり初めて知りましたが、中学3年生も10月に募集があるようです。推薦等で私立高校に進学が決まっている子向けかもしれませんね。
6か月分ずつ貸与(貸与時期前期:3月以降、後期:10月以降)と記載があるので3月に振り込まれれば入学金や入学準備品で困ることなく進学できますね!お住まいの地域についてはこのような制度があるかどうか、興味のある方は是非調べてみてくださいね。
制度の見直しで広がる希望
奨学金を必要以上に推奨するつもりはありませんが、利用が不可欠な場合はどうせなら無利息だったりできるだけ低金利なものを選んで賢く利用するようにしましょう。
大学の奨学金もここ最近で給付型が創設されたり、対象や基準が拡大しつつあります。お子さんがご自分で調べられればベストですが、受験勉強でいっぱいいっぱいな場合もありますから親が知識くらいは手助けすることも私はアリかなと思います。
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