我が家の三男の不登校もめでたく(?)3年目に突入しました。
それでもあまり悲観的になることなく過ごしているのは近年不登校の児童が増加していて学校に行かないからと言って責められる時代ではなくなってきたからかもしれません。
最近では岐阜県岐阜市に不登校専門の公立中学校ができたとニュースになっていました。
以前から不登校の子供たちを受け入れ、在学校長の許可があれば出席扱いになるフリースクールというものもありましたが数も少なく金銭的な面などで敷居が高い存在でした。
今後は時代に合わせて不登校専門の中学校が増えていくのではないでしょうか?
早速どんな特徴があるのか調べてみましたので参考になれば幸いです。
目次
不登校でも定員不足で草潤中学校に通えない?
学校名の由来や概要など
岐阜県岐阜市に新しくできた不登校専門の公立中学校は「草潤(そうじゅん)中学校」といいます。
校名の由来は中国戦国時代末の思想家、荀子(じゅんし)の言葉「玉、山に在れば、草木潤い、淵に珠を生ずれば、岸枯れず」からきています。
内に素晴らしいものがあれば必ず外に現れる、そのためには素晴らしいもの=学の積み重ねが必要という意味です。
子供たちは誰しも無限の可能性を秘めた尊い存在。
特に不登校の子がいるご両親には響く言葉なのではないでしょうか。
うちの三男にも早く輝ける日が来ますように!(切実)
草潤中学校の定員数
草潤中学校の定員は全学年で40名程度を予定しています。
こちら周辺では現在全クラスに1人か2人は不登校の子がいるような状況です。
草潤中学校は市内全域から通学可能とのことですし、岐阜市は県庁所在地ですから中学校の数も結構あるはず。
実際開校前の説明会には120家族が参加したと言われています。
今後40名程度では受け入れきれずに増員したり新たに不登校専門の中学校が増えることもあるかもしれませんね。
また、教員数はスクールカウンセラーも含め20名程度と手厚い配置になっています。
通わせる立場からしたら安心できますね!
草潤中学校の学費や制服や給食等の規則について
草潤中学校は公立中学校ですが、制服や給食がない自由な校風になっています。
普通は生徒手帳とかに髪型や服装について細かい規則が書かれていますよね。
しかし草潤中学校は基本的にそういった決まりごとがありません。
必要ならみんなで考えましょうという考えのようです。
親の立場としては制服はともかく給食がないと大変な気がしますが、お弁当を持参するのが大変なら注文も可能だそうです。
気になる学費ですがそもそも公立中学校は給食費と教材費程度の支払いのみです。
草潤中学校は給食がないのでこの部分は持参するか注文するかでご家庭によって費用が変わってくることになりますね。
教材費は市に問い合わせたところ年間5000円程度の負担であると回答いただきました。
まだ開校したばかりで手探りの状態なので今後変更はあるかもしれませんが、経済的には特に問題なく通うことができそうですね。
草潤中学校の不登校専門ならではの取り組みで高校受験も可能に
タブレット配布で家庭学習も可能
このように注目を集める草潤中学校ですが、不登校専門ならではの方針を挙げてみましょう。
- すべての授業はオンラインも併用のため通学してもしなくてもOK
- 担任教師は生徒側の選択制
- 時間割は教師と生徒が相談しながら一緒に決める
- 開校時の先生は異動でなく手上げ方式
基本的には通信制高校の中学校バージョンですね。
通学しなくてもタブレットによる家庭学習も可能なため出席日数を気にすることなく高校受験もできるようです。
これまでの学校のシステムに捉われない生徒ファーストの学習環境で自信を取り戻してもらえたら可能性はどんどん広がるのではないでしょうか。
より詳細に知りたい方はこちらから学校案内をご覧になってくださいね。
草潤中学校とエールぎふとの綿密な連携で安心感
エールぎふとは岐阜市の子供・若者総合支援センターの名称です。
草潤中学校はこちらの施設と連携することによって生徒の心のケアにも柔軟に対応可能です。
不登校専門の中学校ができたからって、そこに入学さえすればトントン拍子に上手くいく…とは限りませんよね。
いくら子供のことを愛していてもそれとこれとは別問題で親ができることにも限界があります。
エールぎふには岐阜市内の不登校児童・生徒や15歳以上18歳以下の就学していない若者を対象にした自立支援教室もあります。
ここでは一人ひとりに寄り添い、発達段階に応じて社会的な自立に向けた力を培うことができます。
私たちは今まで「義務教育」という言葉を「学校に行かなければいけない」と勘違いして苦しんできたかもしれません。
義務なのは子どもたちが学びたいと思った時に学べる環境を提供してあげることです。
教室じゃないとダメだとか時間を守らないとダメだとか、条件付きの学びではない新しい環境を提供する岐阜市の草潤中学校とエールぎふ。
こういった場所を教育先進国ではない日本の、首都圏でもない岐阜市という自治体が地元の方々の協力のもと一緒に作ることができたということも非常に意味がありますね!
今後学校教育も大きな変化を遂げていくと思われますが、草潤中学校が特別な学校ではなく誰でもどの地域でもすべての子供たちが安心して学べるよう担うことを願います。
しかし転入・編入はいつでもOK!
説明会参加が必須の学校もありますので
早めに取り寄せ確認しましょう。