気が付けばもう12月、受験生とその親は心落ち着かない季節となりました。
合否はもちろんですがお金の工面がね…。
大学生になるなら奨学金という制度がありますが高校生も案外お金が必要です。
授業料無償といっても私立高校はそれ以外にいろいろかかりますし、公立高校も制服などの入学準備品を揃えるとなかなか高額。
しかし義務教育でないとはいえ今は大多数の子が高校進学する時代。
ちゃんと高校生用の奨学金制度がありますし中学3年生から申し込みできます!
給付ではないのが残念ですが無利子なので我が家も借りておこうか検討中。
早速説明していきますね。
目次
中学生が無利子の奨学金を借りる条件と方法
進学先は全ての高校が対象だが所得条件はある
進学先の高校は 県内・県外、国公立・私立いずれも対象となります。
ただ無利子でお金を借りられる制度ですので希望者全員というわけにはいきません。
経済的に進学が困難な生徒のみが対象です。
こう言われると通わせられないほどじゃないけど…とひるんでしまいそう?
でも所得条件は大学生の第一種奨学金(無利子) と同じか少し緩いくらいです。
- 私立高校に進学せざるを得なくなった
- 公立高校だけど部活にお金がかかる
- 公立高校だけど交通費がかかる
- 他のきょうだいにも学費がかかる
- まとまった貯金がなく予定外の出費に対応できない
上記に当てはまる御家庭は検討してもいいかもしれません。
奨学金の申込条件や方法は自治体によって違う
高校生の奨学金は主に大学生が利用する国の制度ではありません。
各都道府県(自治体)による制度のためお住まいの地域によって異なります。
お住いの自治体、例えば「○○県 高校生 奨学金」で検索してみてください。
そうすればホームページの該当する部分に辿り着きますよ!
埼玉県の場合は両親と学生2人の4人家族で世帯年収830万円以下が所得条件の目安。
自治体ごとに予算があるため家族構成等によってこれより多くても対象になったり少なくても対象にならないこともあります。
ただ高校生で奨学金を利用する割合は少ないはず。
審査は比較的通りやすいと思いますので検討してみてください。
中学生が奨学金で借りられる金額と給付の流れ
借りられる金額は公立と私立で違う
高校の奨学金も大学と同じように進学先によって借りる金額を選択するようになっています。
月額奨学金のみ、または入学一時金のみを選択することもできます。
とはいえ公立は入学金がほとんどかからなくても制服等の準備品だけで10万円以上かかるでしょうし、私立なら入学金だけで25万円ほぼ吹き飛びます。
それを考えると学資保険以外にもやはり少しは貯金しておきたいところですね。
奨学金申し込みから給付までの流れ
11月になるとHPで情報が公開されたり中学校から案内文が配布されます。
流れとしては下記のような感じです。
- 申請書に記入後、必要書類を添えて自治体に送付する
- 審査結果が自宅に届く
- 進学する高校が決定
- 前期分奨学金の借入れ手続き(2~3月)
- 後期分奨学金の借入れ手続き(9~10月)
- 2年生からは継続の申請
- 高校卒業予定月の4年6か月経過後から返還開始
埼玉県の場合かうちの中学校の場合かはよく分かりませんが「申請書」は全員には配られません。
持ち帰ってこなければ電話するなり子供に伝えてもらうなり自己申告して早めに入手してくださいね!
必要になりそうな書類(コピー)も揃えておいて申請はスムーズに済ませましょう。
- 免許証や保険証など本人確認書類
- 住民税の所得割額が分かるもの
- 戸籍謄本
- 住民票
- 生活保護や児童扶養手当(ひとり親世帯)の受給証明書
上記は参考までに記載しましたのでお住いの自治体のHPで各自お確かめください。
戸籍謄本が必要で本籍地が県外の場合は取り寄せにも時間がかかるので注意です。
中学生で奨学金申込みするメリットとデメリット
早めの申込みで入学準備に備えることができる
まとまったお金を借りるのは面倒で時間がかかるものです。
制服やら教科書やらそんなにかかると思ってなかった。
公立高校に進学するつもりが受験に失敗して私立に行くことになってしまった。
そうなってから借りたい、では遅いのです。
貯金がなければ身内に頭を下げて借りたり利息の高いカードローンを利用しなければいけません。
それくらいなら前もって奨学金を借りて備えるという考え方もあります。
無利子なので使わずに済めば一気に返済してしまえばいいですからね!
乏しい準備金でやりくりしようとすると子供に我慢させることも多くなります。
- 制服のバリエーションがあるのに選べない
- 体操服が一組しか買えず洗濯が大変
- 好きな部活を選べない
- バイトを強要される
- けっこうな距離があるのに自転車通学させられる
- みんな自販機でジュースなのに自分だけ水筒
- 修学旅行お小遣い少なくて好きな物買えない
とはいえ親権者と子供、一人でも反対であれば奨学金を借りることはできません。
以下のデメリットも踏まえてよく話し合ってみてください。
中学生のうちから借金を背負わせることになる
世間一般には奨学金=借金という意見が多いです。
たしかに返済義務が生じますし否定はできないのが事実。
それも子供名義ですから中学生のうちからお金を借りさせたくないと思う親の方が多いことでしょう。
実際には高校の奨学金ですし名義は子供でも親が返済するケースが多いです。
ただその場合は親に万が一のことがあっても返済義務はなくなりません。
その時は子供に返済させるのか、保険金等で一括返済できるようにしておくのかも話し合っておく必要がありますね。
高卒で就職するのか、専門学校や大学に進学するのか、この先の進路によっても変わってきます。
例えば大学に進学する場合はまた奨学金を借りることになるでしょう。
それが不安だから借りない選択も分かります。
でも「高校の」奨学金があれば「大学の」奨学金では間に合わない受験料や入学金の支払いに充てることもできるのです。
もちろん使わずに取っておけた場合ですけどね。
奨学金といえども決してお金を借りることを勧めるわけではありません。
お金が足りなくなって慌てる前にこういう考え方もありますよというお話でした。
膨大な教育費を少しでも減らすべく
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