今日はこのブログにふさわしいリアルレポをお届けします。
ちなみにこの記事を書いている時点でまだ結果出ていません(怖)。
タイトル通り不登校の我が家の息子が定員割れの公立高校を受験したら合格するかどうかの検証です。
(4日後、無事合格することができました!)
(興奮と忙しさで報告が更にその4日後になっちゃってすみません!)
ちなみに私立高校は欠席日数が多いことと内申がないためまず不合格なので受験しませんでした。
単願で熱意を伝えればどうにかなったかもしれませんが公立高校に合格する可能性があるならそちらに賭けたかったのです。
通信制高校は本人が希望しなかったので公立高校が不合格だった場合の進学先として考えていました。
それでは早速ここまでの経緯を振り返りましょう。
目次
不登校でも定員割れしている公立高校なら合格できる理由とは
少子化で定員割れが増えている
お金がかかるからといって不登校の子が私立高校や通信制高校を抑えもせず、よく公立高校の受験に賭けたなと思いませんか?
それは中学校も塾も口をそろえて「不登校でも定員割れなら合格します」と言ってくれたからです。
誰でも希望すれば公立高校に通うことができるようにする。
これが県の方針なので私立高校は別ですが公立高校は従わないといけないのですね。
その理由はもちろん少子化。
近年中学校卒業者数は減少続きで、今後10年で更に1万人くらい減る見込みだそうです。
何はともあれ倍率をやたら気にする母親と、とにかく顔だけ出して出席日数を稼ぐ息子の誕生です(笑)
でも倍率は早い段階の発表はあまりアテにならないですね。
この後余裕で静観していたのに最終段階で一気に増えて志願先変更をする羽目になります。
まあそれはまた別の話…。
私立高校の無償化の広がり
少子化の他にも定員割れが増えている理由があります。
それは私立高校の授業料の無償化や補助金の拡大です。
そもそも私立高校の学費が何故高いかと言えば施設はもちろん補習等も充実していて面倒見がいいからでしょう。
昔は低所得の世帯にとって学費の高い私立高校は絶対行かせられない高嶺の花の存在でした。
そのため公立一本で高校受験する子も少なからずいたと思います。
しかしそれではさすがに怖いので中学校側も私立高校を抑えておくことを勧めるようになりました。
自治体や世帯所得によって差はあると思いますが、今では公立高校にちょっとプラスしたくらいの学費で通える私立高校があるのではないでしょうか。
そして公立高校だと補習や大学受験に関する情報が足りずに不安を感じて塾通いするケースも多いです。
私立だと夜間授業があったり進路指導もかなり手厚いため塾は不要、結局トータルでかかったお金は変わらなかったということも!
このような背景もあり私立高校への進学率が高まり公立高校は定員割れを起こしやすくなっています。
定員割れで合格確実でも不登校は受験しないほうがいい公立高校
実力以上の偏差値の高校は留年や中退の危険
ということで不登校の子でも「定員割れしている公立高校なら」選び放題でラッキー!
…とはもちろんなりません。
義務教育と違って高校を卒業するには決められた単位取得が必要です。
不登校に限らず自分の実力以上の高校を選んでもテストで赤点ばかり取ってしまっては留年、中退の道を辿ることとなってしまいます。
そもそも毎日授業を受けること自体が元不登校の子にはハードでしょう。
授業についていけないと感じたらまた行けなくなってしまうのではないかという不安もあります。
そのような点から偏差値的に少し余裕があるくらいの高校を選んだ方が安心できるのではないかと思います。
ただ決めるのは本人ですし頭ごなしに反対してはまたやる気が失われてしまうことに…。
高校によって特色がありますし「なぜそこを選んだのか」を担任の先生も交えてよく話し合われてくださいね。
距離が遠い高校は通うのが大変
基本的に徒歩で通う中学校とは違い、高校は電車通学の比率が高いです。
立地的に駅近の高校も少ないので目的地に着いてから更にバスということも…。
自転車通学も近距離ならいいですが雨の日や風の日も多いです。
不登校の子はひきこもりのケースも多いので体力面でも心配がありますよね。
更に遠ければ遠いほど朝は早く起きなければいけないわけです。
これらを考えると近くの中学校にすら通えなかった子が高校に毎日通うことができるのか不安になりますよね。
電車に乗る時間、乗り換え回数、駅から何分までなら歩けるか…。
できれば気になる高校は全て見学に行って体感することをおすすめします。
我が家の息子は徒歩15分の高校は最初こそ平気と言っていましたが志願先変更で再度訪れた時はすぐに往復したせいかちょっと疲れていた様子でした。
これも毎日通うことを考えて本人とよく話し合ってみてくださいね。
不登校の公立高校受験は定員割れと自治体の運
倍率は毎年変わるため悔しい思いをすることも
今回我が家の息子が希望していたのは職業科高校です。
3つほど候補にしていましたが結果的に全て定員割れしました。
何なら通いやすい範囲でもっと偏差値が高くて以前は名門と言われていた高校ですら割れました。
言うまでもなく偏差値が高いほど指定校推薦枠も多いので進学率も良く就職先も選べます。
運だけなら非常にラッキーな年だったと言えるでしょう。
何故ならその高校は例年は滅多に定員割れしませんし、我が家が迷った2つの高校も一昨年だったらどちらも人気で受験できませんでした。
少子化の要因もあり偏差値の高い高校は倍率が高く、平均~下の高校は普通科も職業科も定員割れを起こしやすくなっています。
それに翻弄されるのは不登校の子だけではありませんが定員を1人でもオーバーしたらチャレンジできなくなる点が大きな違いです。
もしかしたら当日受験しない子や同じような不登校の子がいるかもしれないので可能性はゼロではありませんけどね。
3年生になってからでも毎日登校して教室で授業を受けることができれば点数で勝負することが可能です。
無理はさせたくありませんが本人が頑張ってできるのであればそれに越したことはありません。
不登校枠を利用して受験することもできる
中学校には通えないけど塾に通ったり自宅学習をしていて勉強はできる。
そんな子にとっては選べるからといっても定員割れする高校では物足りないかもしれません。
偏差値が高くて定員割れしないけどどうしても行きたい高校がある場合は不登校枠が利用できます。
これは全ての高校にあると言われています。
しかし何人の不登校枠があるのかは非公表で中学校側も分からないらしいです。
ということは高校見学に行った際に相談して具体的に教えてもらえるのかどうかですね。
私は疑り深いので偏差値が高い高校ほど「ある」って言っておいて実は「ない」のではと思ってしまいます。
実際のところ不登校だと中退する可能性が高いのは否めないので伝統ある高校は実績に傷がつくのを気にするのではないかなと…。
ちゃんと不登校枠があるにしても数名、例えば1人だけのケースもあるでしょう。
狭き枠を同じようにやたら頭のいい子と争うことになっちゃったら勝てないなんてこともあるわけですから何とも悩ましいです。
不登校枠の倍率もちゃんと公開してほしいと思ってしまいますね。
不登校の高校受験の扱いは自治体で異なる
それでは最後に重要なことを言います。
我が家のケースを具体的に記しましたが、これは埼玉県の話です。
他県に住んでる友達に話すと驚かれることが多いので埼玉県は不登校の子に理解がある方なのかも?
例えば静岡県は埼玉県と逆で、私立高校なら個別相談のうえ合格できるけど公立高校は不登校な時点で受験資格すらないと聞いています。
(年度や県内でも地域によるかもしれませんので参考程度にお考えください。)
そうかと思えば合格者の9割をテストと内申で決めて残りの1割は純粋に点数勝負できる県もあるようです。
これなら不登校の子でも希望が持てますね!
残念なのはこうした受験システムも運に頼らざるを得ないことです。
税金等、自治体によって異なるものはいろいろありますが教育に関しては平等にしていただきたい。
もし私が静岡県に住んでいたら他県のデータを集めて教育委員会に掛け合ったことでしょう。
いやいや、声をあげなきゃ始まりませんよ!
でも高校受験が納得いかなくても高校合格がゴールでないことを忘れないでほしいです。
調査書判断のみで断る自治体の言いなりのような高校に無理して行く必要はないという考え方もあります。
正直不登校の子には通学ペースが選べたりオンラインコースもある通信制高校が最適だと思うくらいです。
全日制も通信制も単位さえ取得すれば同じ高卒資格だし大学受験には関係ないですからね。
高校よりもその先の未来が満足いくものであれば結果オーライです。
我が家の息子も合格できたとはいえ今後もいろんな試練があることでしょう。
しかしそれすらもネタ、もとい良き経験として皆さんに伝えていけるように頑張ります!
しかし転入・編入はいつでもOK!
説明会参加が必須の学校もありますので
早めに取り寄せ確認しましょう。